「人生の中で最も高い買い物は家」と言われるように、住宅購入には綿密な計画と大きな覚悟が必要やな。
でもな、どれだけ備えても不安はつきものやで。
まるで、海の波のように引いては寄せる、ってやつなんや。
そこで今回は、ある女性が建売住宅購入時に不安だったことをランキング形式で紹介し、数年たった今、その不安がどうなったのかについて話していこうと思うで。
住宅購入を検討している方アンタには最高の参考になると思うさかい、ぜひ最後まで読んだってや!
美樹さん(仮名)広島県在住のプロフィール
今回お話を聞けたのは美樹さん(仮名)や。
簡単にプロフィールを紹介するで。
ちなみに2018年時点での話やで。
- 住宅購入時20代後半
- 元広告代理店勤務
- 結婚を機に退職
- その後すぐ夫の地元の広島へ引っ越し
美樹さんの住宅購入の経緯
婚姻後、夫の地元へ引っ越すことが決まっていました。
猫を飼うのが夢だったため「ペット可」の物件を中心に探していたのですが、希望の間取りだと思いのほか家賃が高く、尻込みしてしまいます。
そこで「どうせ高いお金を出すなら家買っちゃえばよくない?」ということで家探しを始めました。
今考えると極論だなあと思うのですが、賃貸よりも広くて新しい家に住めるということで決断しました。
不動産情報誌をパラパラ見ていると、地域の実力派工務店がモデルルームだった物件を売りに出していました。
ビビッと来た私たちは早速内覧。
立地・間取り・価格…全てにおいて理想の家だったので、他物件の内覧もそこそこに売買契約を交わしました。
家探しをスタートしてからおよそ3カ月目のことでした。
建売住宅購入時に不安だったことランキング
こうして売買契約を交わしたわけですが、後になればなるほど、自分たちの選択に対する漠然とした不安に襲われるようになりました。
その不安だったことをランキング形式でご紹介します。
4位 住宅ローンの金利への不安
やはり金銭面の不安は大きかったです。
住宅ローンの金利には大きく2種類あります。世の中の経済情勢などによって金利が変わる「変動金利」と、常に一定の利率が適用される「固定金利」です。
私たちは前者を選びましたが、きちんと払い続けられるのか不安でした。
ただ、私たちはファイナンシャルプランナーに相談して、子供が生まれた場合とかさまざまなケースを想定した計算をしてもらっていたので、とんでもない想定外の出来事以外なら大丈夫かな?とは思っていました。
3位 「他にもっと良い家があったのでは…」という不安
3~4件しか内覧していないので、こう思うのは当然です。
いろんな人の話を聞くと、2桁以上の物件を内覧するなんて当たり前だとか…。
内覧数が少ない理由は、物件の絶対条件に「長期優良住宅認定済み」を掲げていたからでした。
もっとたくさん見れば、中には掘り出し物もあったかもしれませんが、ハズレが多い中から探すのはめんどくさかったんですよね。
●長期優良住宅とは
長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅。
国の基準を満たしたものだけが行政に認められる。住宅ローン減税などの優遇措置あり。
ちなみに当時は認定済みの建売住宅が少なかったのです。
少ない選択肢の中から選んだので、不安は募りました。
2位 欠陥住宅のリスクへの不安
家の引渡し前に施主検査が実施されました。
壊れている箇所や欠陥が見つかった場合、指摘すれば直してくれます。
その時、外壁の基礎部分にひび割れを発見しました。
「え!?もしかして欠陥住宅?」と驚いた記憶があります。
もちろん、修繕はしてくれましたが、「もし基礎やそのほかの部分に欠陥があったら…」と思うと非常に不安でした。
だって、素人には無理ですよね。
床下とか天井裏なんて私たち素人にはチェックしようがないですから。
1位 隣人トラブルの有無に対する不安
入居前に1番不安だったのが「隣人トラブル」です。
こればかりは住んでみないとわからない…という事実が不安に拍車をかけました。
1番気がかりだったのがお隣の家です。
売買契約後、お隣の駐車場に見慣れない形をしたワイン色のセダンが停まっていました。
どうやらカスタムもしてあるようです。
私はそこまで車に詳しくないので、「もしヤン車だったらどうしよう…?」と不安になってしまいました。
同時に、もっとよく確認してから契約すればよかったと思いました。
住んで4年たった今、その不安はどうなったか?
あれから4年。
美樹さんの不安は一体どうなったのやろか?
ひとつずつ振り返ってもろうたで!
耳、いや目を大開きにして読んだってや!
4位 住宅ローンの金利への不安
今のところ変動金利のままでなんとかなっています。
金利の大幅な変更もありません。
もし今後リーマンショックと同レベルの金融危機が起こったとしても、固定金利とそんなに変わらない利率で支払えることが計算で分かっています。
これはファイナンシャルプランナーに相談しておかげですね。
しかし、コロナの影響で先の情勢が見えなくなりつつある今、不安要素は依然残ったままです。
3位 「他にもっと良い家があったのでは…」という不安
いまだに近隣の不動産情報を見ては「今はこんな家もあっていいな…」と思ってしまいます(笑)
新聞の折込チラシとかはなぜか見入っちゃうんですよね。
また、注文住宅への憧れもないと言ったら嘘になりますね。
でも、家や土地は一期一会。
思い出も含め、なんだかんだで今の家が1番気に入っています。
まさに「住めば都」です。
2位 欠陥住宅のリスクへの不安
今、その不安は特にありません。
住んでいて不満はないですし、長期優良住宅認定を受けていることは心理的に大きな安心感をもたらしてくれます。
やはり、第三者による評価認定を行うことは大切だと思いました。
また、アフターケアに力を入れている工務店なので、定期的に家の検査をしてもらっています。
プロに見てもらえるので安心です。
やはり、業者のアフターケアの評判は必要だと改めて思いましたね。
1位 隣人トラブルの有無
ありがたいことに、こちらも特段問題ありません。
引っ越しの挨拶も無事に完遂し、町内会にも加入済みです。
お隣の車はどうやらたまに帰省してくる大学生の息子さんのものらしく、結果的に騒音などに悩まされることはありませんでした。
偏見を持つのは良くないなあ、と思いつつも、こればっかりは運が良かったに尽きます。
でも、これから家を購入する方は、近隣住民の人柄や生活スタイルを事前によく確認してくださいね。
やっぱり、多くの人が一番後悔するのは「隣人トラブル」みたいですから。
選択肢の“正解”は存在しない
以上が美樹さんの住宅購入時に不安だったことランキングとその後の話や。
意外なことに、ランキング上位の不安はほとんど解消済みで、下位のものほど依然不安が残る結果となっとるんやね。
何があるかわからないものやな。
ちなみに、気候変動による災害や、周辺のインフラ整備の不足など、想定していなかった新たな不安も生まれつつあるそうや。
30度台後半の気温は当たり前の夏とか、ごっつい多いゲリラ豪雨のニュースを見ると改めて思うそうや。
せやから、美樹さんのランキングには入っておらんけど、そういう異常気象にも今後は気いつけて物件選びをせんとアカンかもな。
まとめ
買っていないウチからマイホームブルーになってしまう気持ちはよくわかるで。
「あーなったらどないしよ」「もしこんなことになったら人生終わりかも」なんて不安を上げたらキリがないもんや。
でもな、未来のことは誰にもわからない以上、選択肢の“正解”は存在せんのやで。
あらかじめ潰せる不安は潰しまくり、それ以外の予測不可能な部分はある程度「しゃーない」といった気持ちを持つことが大切やと思うで。
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